【ご報告】法燈継承式

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令和7年11月23日(日)、妙蔵寺では檀信徒の皆様・地域の皆様に見守っていただく中「法燈継承式」が行われました。誠にありがとうございました。
早朝の雨から回復し、秋晴れとなったこの日、お稚児行列から始まったこの式典において、第四十五世杉﨑昌弘上人が住職を退任し、杉﨑昌文上人が第四十六世の住職に就任致しました。
この号外では第四十六世杉﨑昌文上人入寺のご挨拶と第四十五世杉﨑昌弘上人退住のご挨拶を掲載し、当日の模様を写真でお知らせ致します。

法燈継承式

入寺のご挨拶

第四十六世 杉﨑昌文

妙蔵寺 第四十六世 杉﨑昌文

このたび法燈継承式を迎え、妙蔵寺の住職を杉﨑昌弘上人から受け継がせていただくこととなりました。檀信徒の皆様、地域の皆様よろしくお願い致します。
杉﨑昌弘上人が妙蔵寺住職に就任された翌年、平成3年から僧侶としての活動を少しずつ始めさせていただきました。
当初はお彼岸やお盆のお経まわりで皆様のご自宅に伺ったり、法事でお会いした際、お経は少し読めても、何を話せばよいのかすらわからず、緊張で失敗と反省ばかりの日々を過ごしていました。社会の中で活躍する僧侶のあり方を描けずにもがいていた日々でもありました。
そうした状態であっても、皆様があたたかく受け止めて向き合い、見守ってくださったおかげで、30年以上の年月をかけ、ゆっくりとですが僧侶として今日まで経験を重ねさせていただくことができました。皆様の人生に関わり、育んでいただいておりますこと、衷心より感謝致します。
これからは当山らしさを保ちつつ、「人間らしさの原点」を基として時代の変化と向き合いながら、培ってきたことを活かして仏教の説く「いのち」のあり方や「安心」と「安穏」の要素を実感していただけますよう、尽力致します。
気持ちや思いといった心のあり方をはじめ、私たち自身や身の周りのことであっても、すべてが言葉として表現できているわけではありません。人と人との間であるからこそ、また日本という国に生きているからこそ伝えることができる感性と手段や方法を、皆様と共感し共有し協力しながら模索してまいります。今後ともよろしくお願い申し上げます。

退住のご挨拶

第四十五世 杉﨑昌弘

妙蔵寺 第四十五世 杉﨑昌弘

師父・四十四世養壽院日慈上人・杉崎顕雄上人の後を継ぎ35年余りになりました。このように住職としての職務を全うできたのも、先代・法華経日蓮研修会の諸師・法華会の諸先生・中でも恩師の久保田正文先生の存在があり、そしてなにより檀信徒の皆様のお支えがあったからです。心より御礼申し上げます。
僧侶の事を法師と申します。薬師が薬をもって身の病を治すように、法師は法(教え)をもって心の病を治すのであります。仏様の教え、即ち仏法によって世の中で悩んでいる人々を救い、「安心」に導く者が法師です。私たち僧侶には大きな使命があります。その為に私自身が態度をもって法を説くことを常々、心しておりました。
幸いと申してよいか、この度新住職となる四十六世、杉崎昌文上人は、当山の実務、先代の補佐・人生経験も豊かで、謙虚な人物であります。このような人柄を持って、世の人々を救う指導原理である法華経と日蓮聖人の教えを、多くの檀信徒の皆様や地域の方々と輪を広げて行き、共に「安心」に至る道を歩む住職になれることを念じております。

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